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<<   作成日時 : 2008/06/15 21:29   >>

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第五話 えらい事だゃん(19)

「――――なるほどねぇ……これが大樹の趣味……なのね?」
 だぁっ! な、なんだってそれが紅糸の手の内にあるんだ? その本はこの間捨てたはずじゃぁ無かったか……って、そうか、それで海亜はあんな格好をしていたんだな?
 その本の内容を思い出し納得した大樹は、力なくうなだれる。
「エッと、あたしもぉ……手伝おうかな?」
 それまで無言だった暁菜が手持ちぶささからなのか腰を上げると、そんな本を無言で(顔はかなり怖い)掲示していた紅糸に顔を向けようとする。
 ヤバい、これが彼女に知られてしまったら、もう言い逃れが出来ない!
 慌てた大樹はキッチンに付属しているカウンターと暁菜の視線の間にかなり無理な体勢で身体を割り込ませるが、まだ完全に風邪が抜けきったわけでは無いその身体は、大樹の思っていたような動きをとる事が出来ずにバランスを崩し倒れこんでしまう。
「キャッ!」
 しこたま腰を床に打ち付けてしまい思わずその痛みに目をつぶるが、その大樹の鼻腔には石鹸のような香りと、ホンノリと温かさを持ったような甘い匂いが混ざったような心地のいい香りが漂い、恐る恐るとゆっくりその目を開くとそこには一瞬の闇と共に、間近ではあまり聞いた事のない鼓動の音が微かに聞こえてきて、その両頬にはフニッと温かみを持ったマシュマロのような柔らかさが伝わってくる。
 でぇぇぇ〜っ!?
 闇と思っていたのは女性を象徴する膨らみ二つで、開いた視界に僅かに見える白い肌が谷を作り、その谷間に大樹が顔を突っ込んでいるという構図だ。
 これって……もしかして暁菜の……オッパイ?
「ご、ごめ……ん」
 一瞬にしてその正体に気がついた大樹は、少しもったいないような気持ちに一瞬駆られながらも慌ててその身体(谷間)から離れ、恥ずかしそうに真っ赤な顔をして胸を押さえている暁菜に対して頭を下げる。
「ううん……平気……だよ……」
 まるで湯気が出ているような顔をしている暁菜は、ボソボソとそう言いながらもうつむき、その顔を大樹に合わせようとはしない。
 ――完全に嫌われた……よな?
「どした?」
 どうやらそんな事故はキッチンには伝わっていなかったのであろう、カウンター越しに紅糸と海亜がキョトンとした顔を見せてくる。

続く……。

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