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<<   作成日時 : 2008/07/14 21:15   >>

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第六話 気持だにゃん(3)

「だ、大樹お前なにか変な物でも食べたのか? 気色悪い顔をしやがって……それとも人生を哀れんでついに行き着く所まで行き着いてしまったのか?」
 まるで哀れむような顔をしながらも、態度は手でシッシと追い払う様なむげな動きを見せる卓也と、それに同意するようにウンウンと深く頷く信哉。その二人と大樹との間には、目に見える以上に大きな空間が生まれている。
 ――どういう物を食べれば……イヤ、それ以前になんだって二人してそういう結論に達するのかが知りたいのだが……。
「あまりそう言う気色悪い事をしていると、本当に変な奴になってしまうぞ?」
 指でメガネを押し上げ同情するような信哉は、見てはいけないモノを見てしまったかのように大樹から視線を逸らす。
 オイオイ……寄りにもよって二人してそんな可哀そうな人を見るような目で見ないでいただきたいのですが……ちょっとヘコむかもしれないぜぇ……。
「そうだぞ? ただでさえモテない男が自らさらに拍車をかけてどうする? 一生立ち直れなくなるぞ、それとも既に諦めたのか?」
 そんなに哀れむような顔をして見るなよ卓也。少なくともお前には言われたくないぞ?
 少し頬を膨らませながら大樹が立ち上がると、なぜか卓也と信哉はビクッと身構える。
「お前らねぇ……言いたければいっておけよ? 今年の俺はちょっと違うんだぜ? そのうちギャフンと言わせてやるからそのつもりでいろよ?」
 勝ち誇ったように断言する大樹を見上げる卓也と信哉は、お互いに顔を見合わせると、どちらともなくため息を吐きだしながら小さくうなだれる。
「わぁった……『ぎゃふん』。はい、言いましたよ」
 肩をすくめ完全に同情するように言う卓也。
「ヲイ?」
「また熱でも出たのか?」
 大樹の額に手を当てながら哀れむような顔をした信哉は顔を覗き込んでくる。
「ヲイヲイ?」
「――なぁ、大樹。悪い事は言わないぜ……夢というのは寝ている時に見るものだ。目が覚めている時に見ている夢は……妄想と呼ばれている……現実をちゃんと見るんだ」
 目を覚ませと言わんばかりに大樹の肩をゆするように言う卓也。
「そうだ、あまり拍車をかける事は無いと思うぞ?」
 って、それってどういう意味だ? くそぉ〜っ! いまに見ていろよぉ〜、俺は絶対に勝ち組になってやるからなぁ〜っ!

続く……。

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